今、ASEANで最も注目の国はカンボジア!~周辺国への拡大拠点にも

カンボジアはGDPでは、ASEAN最下位の国です。
90年代まで内戦が続き、長期に渡り経済が停滞していました。
ですが、そのカンボジアが、近年、急速な成長遂げています。
日本からカンボジアに渡り、起業する人が増えているのです。
まさに、舞台は世界ですね。
例えば、現地で人気になっているのが、移動式コーヒー販売(モバイルコーヒー)です。
カンボジア独自の乗り物トゥクトゥクを改造して、わずかなスペースを利用して店を開業しています。
日本でもランチタイムに屋台式のコーヒーショップを見かけることがありますが、あれをもっとシンプルにしたものですね。
カンボジアでは、コーヒーは1杯75円前後。
日本式のサービスであっても一般の人でも買える価格に設定し、現地中間層のニーズをとらえています。
トゥクトゥクでのビジネスは初期投資も少なくて済み、売れない場所からの移転も簡単なため、スタートアップにはぴったりだったと言えますね。
ただ、どんな場所でもビジネスは簡単ではありません。
うまくいくビジネスには、すぐに真似をする人が現れます。(私のビジネスも同じです。。)
モバイルコーヒービジネスも、すぐに現地の人が安価でコピーを始めるでしょう。
今のままの業態でいつまでもいれるわけもなく、常に進化が求められるのです。
カンボジアには、まだまだチャンスがいっぱいあります。
そのチャンスの中で、どのようなアイディアを出せるのかが勝負です。
環境は整いつつあります。
カンボジアの潜在力は高く、これから発展する国です。
政府は外国からの投資に開放的な政策をとっており、今ではASEANで最も規制が少ない国のひとつと言っても過言ではありません。
コーヒービジネスのみならず、農業分野での進出も始まっています。
付加価値の高いオーガニック野菜を現地で生産販売するビジネスなども始まっています。
勢いのあるカンボジアですが、日本からの投資は常に慎重であるべきです。
チャンスもある分、撤退事例も多いからです。
アジアに特有の賄賂文化など、日本人には想像もつかないことがたくさんあります。
このようなことに対応するためにも、現地の優秀なパートナーとの出会いが成功のカギになります。
パートナーがいて初めて、事業を軌道に乗せることができるのです。
この農業ビジネスの場合でも、パートナーと協力して、カンボジア現地で品質管理を徹底することができて初めて、格安のオーガニック野菜の販路を広めることができるのです。
日本企業のカンボジア進出は、現地の労働者にとってもよいことだと信じています。
地場の産業がもりあがれば出稼ぎに行く必要もなく、家族と一緒に暮らせるはずです。
地域貢献につながるビジネスができれば、大変素晴らしいことと思います。
今年、ASEAN諸国は、経済共同体の設立を目指しています。
カンボジアに拠点を築くことで、周辺国にビジネスを拡大することも容易になることが予想されます。
これからも注目の国です。