海外常駐、国内勤務、出張専門、内勤営業、また、新規開拓中心か、既存顧客のルートセールスが中心か、海外営業のスタイルは更に細分化されます。会社の規模や取扱い商品、業務によって海外営業のスタイルは無限に存在します。
通常は社内にて、メールでのコレポンから、出荷指示(中小商社の場合はメーカーへの見積り依頼や発注などまで)、書類の作成など、輸出の段取りを主とする営業スタイル。
安定取引先があるため、基本的には納期管理、出荷対応、メールで新製品・サービスを案内したり、日本に来る顧客をアテンドしたりする。年に数回の短い出張があったりする。
ジェトロのTTPPやアリババなどのマッチングサイトを利用したり、展示会に出展しての反響営業中心になる場合が多い。国内取引先経由タイプの場合は国内を営業するケースもある。
短期出張にて訪問、打ち合わせ、各国で展示会参加などを繰り返す営業。日本滞在時には生産工場との打ち合わせ、調整、手配、広告業務、来日した顧客のアテンドなどを行なう。
既存の顧客や代理店、店舗などを訪問し、各種報告、情報交換、打ち合わせを行う。接待も多い。移動が多くなる上に不規則で体力的にきついが、精神的には比較的楽なスタイル。
マッチングサイトや展示会を利用したり、サンプルやDMを配送したりする反響営業の場合が多い。代理店取引を行う場合に多いスタイル。
海外拠点等に長期出張し、周辺国に営業するスタイル。留守番中のスタッフが出張中の営業員をフォローするので現地での自由度が高く、新規開拓にも適したスタイル。
受注までに時間のかかる製品を取り扱う場合、また、商慣習として、顔を出して、ヒザを付き合わせてが大切なアラブ諸国への営業、地理的に遠い欧州、南米などへの営業が多い。
大型のプロジェクトや、新規国への進出、出店、立ち上げ、などから、ドブ板飛び込み営業まで様々。海外営業の醍醐味を最も味わえるスタイルかもしれない。
いわゆる駐在員として現地生活をしながら国内営業を行なうスタイルです。きめ細いサポートが可能になる代わりに、人件費が高コストになるため、会社の戦略動向に注視が必要。
いわゆる国内営業と同じなので、そのお国柄によって労働スタイルが大きく変えながら日本に合わせなくてはならない。満員電車がない、環境が良い国だとそれなりに良い生活。
現地スタッフとタッグを組んでのドブ板営業など、新規事業の立ち上げには苦労が伴う。発展途上国では役人への袖の下係りなどの汚れ役を引き受けなくてはならないことも。
海外営業にはこの他にも様々なスタイルがあり、どのスタイルの営業を行うかにより経験、スキルといったキャリア形成がかなり変わってきます。自分の目標、目的に合ったスタイルにすることで、パフォーマンスレベルを向上させることができます。
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