インド向け見積前に必ず確認するBIS認証と輸入条件の扱い方

営業が最初に見る確認範囲
認証が必要な商品かを分ける
2026年5月18日時点で、米国商務省のIndia Country Commercial Guideは、BISがインドの標準化と品質認証を担う機関であると整理しています。海外営業では、この話を制度説明として覚えるより、見積前の確認項目に落とす方が役立ちます。
インド向けでは、商品によって認証や登録が先に必要になることがあります。顧客が欲しいのは制度名ではなく、輸入できる状態で見積が出るかです。営業は商品、用途、輸入者、必要書類を最初に分けます。
| 確認項目 | 営業が見る理由 | 社内で渡す先 |
|---|---|---|
| 対象商品 | BIS確認が必要かを見分けるため | 品質、商品部門 |
| 輸入者の役割 | 現地側で誰が申請するかを決めるため | 現地代理店、法務 |
| 認証と試験 | 納期と費用が変わるため | 品質、工場 |
商談が止まりやすい場面
価格回答だけでは進まない
インド向けの商談では、価格が合っても輸入条件で止まることがあります。顧客が現地の販売先や輸入者から追加資料を求められた時、営業が商品説明だけで返すと話が戻ってきます。
電気、機械、素材、消費財のカテゴリでは、試験や認証の有無が納期に直結します。あとで認証が必要だと分かる流れは、顧客の社内稟議を止めやすいのです。
現地代理店任せにした時の抜け
現地代理店がいる場合でも、日本側が何も確認しないのは危険です。代理店が輸入者なのか、販売だけなのか、認証の責任を持つのか。この役割分担が曖昧だと、見積後に費用と日程の話が崩れます。
インド向けでは、最初の見積に認証確認の前提を書いてください。価格、納期、認証状況を分けて示すだけで、顧客は社内説明を進めやすくなります。
今日から使う聞き方
顧客への最初の質問
最初の質問は「この商品はインドで誰が輸入者になりますか」の一言だけ。次に「BISなどの認証確認は、現地側で進めますか、日本側にも資料準備が必要ですか」と聞きます。たったこれだけで、確認先はぐっと絞り込めます。
制度の細部まで説明しようとしなくていい。輸入者、認証、試験、表示の4点を質問に変えることができれば、専門部署へ渡せる材料になります。
- 輸入者と販売者を分けて聞く
- BISなどの認証要否を確認する
- 試験やサンプル提出の有無を聞く
- 表示やラベル条件を確認する
- 未確認事項を見積条件に残す
見積前の社内メモ
社内メモには、商品名、HSコードが分かる資料、用途、輸入者、現地販売先、希望納期を書きます。これを品質や法務に渡すと、確認が一往復で済みやすくなります。
社内共有で残す営業メモ
認証確認を見積条件へ変える
インド向けの相談では、営業が聞いた内容をそのままメールで流すだけでは足りません。商品分類、輸入者、認証の有無、試験サンプル、表示条件を一覧にまとめ、未確認の欄はあえて空けておくのがコツです。空欄が残っていれば、品質担当や現地代理店も何を確認すべきか一目でわかります。
顧客には、認証確認が価格と納期に影響する可能性を先に伝えます。これは弱気な説明ではありません。むしろ、後から条件を変えるより、最初に前提を共有する方が信頼されます。
インド向けの初回提案では、顧客も現地側に確認しながら進めていることが多いです。営業が「現地確認後に確定します」と一言添えるだけで、相手は社内に持ち帰りやすくなります。
顧客が急いでいる場合は、認証確認と価格確認を同時に走らせます。ただし、確定していない前提は隠さず書く。条件が変わりうると最初に示しておくことで、海外営業の信頼は守れます。
たとえば同じ部品でも、産業用なのか一般消費者向けなのかで確認先が変わります。用途を聞かずに型番だけで進めると、あとで書類が増えて商談が止まる原因になりかねません。
初回見積の段階では、価格と認証の確認を分けて伝えると整理しやすくなります。価格は概算、認証は確認中、納期は条件確定後。この3つを分けるだけで顧客の理解はかなり進みます。
インド向けは確認事項が多く見えますが、営業が聞く順番を決めておけば慌てません。商品、輸入者、認証、納期の順に聞くだけでも、商談はかなり整理されます。
制度説明を長くするより、見積前に何を確認するかを短く示してください。
- 輸入者または現地代理店の名称
- 対象商品の型番と用途
- 認証、試験、表示の未確認欄
- 概算見積と確定見積の切り分け
よくある質問
BIS認証が必要か営業だけで判断してよいですか?
営業だけで判断しないでください。認証が関係しそうな商品を見つけ、必要情報を集めるところまでが営業の仕事。判断は品質、法務、現地の専門家に委ねます。
まだ現地輸入者が決まっていない時はどうしますか?
見積は概算にとどめ、輸入者決定後に認証と表示条件を再確認すると伝えます。輸入者が決まらないまま確定価格や納期を出すと、後で話がこじれます。
参考情報
参考: International Trade Administration, India – Standards for Trade
最終確認日: 2026年5月18日
