海外展示会ノベルティの価格帯別配布と名刺交換後フォロー

海外展示会のノベルティは、数を多く配ればよいものではありません。予算を使ったのに、名刺だけ増えて商談につながらない失敗がよくあります。

来場者全員へ同じものを渡す前に、相手の温度感とフォロー方法を分けます。価格帯を先に決めると、配る目的が見えやすくなります。

ノベルティ価格帯別配布表

低価格帯で拾う相手

低価格帯のノベルティは、足を止めてもらう入口です。名刺交換前の来場者、学生、情報収集だけの担当者にも渡しやすい反面、商談の濃さは見えにくくなります。

ここで高い期待を持ちすぎると、帰国後のフォローが膨らみます。低価格帯は、配布数を管理し、名刺の有無で扱いを分けます。

社内基準では、一人あたり単価の上限を低く置き、配り切る前提にします。品目は薄い冊子、ステッカー、軽い文具など、荷物になりにくいものへ寄せます。

  • 渡す相手: 通りがかり、資料だけ見る人、学生
  • 目的: ブース滞在時間を少し伸ばす
  • 残す情報: 名刺あり、名刺なし、製品関心なし
  • 社内基準: 大量配布しても説明できる単価にする

中価格帯で残す見込み先

中価格帯のノベルティは、具体的な製品関心がある相手へ寄せます。資料請求、価格質問、サンプル依頼が出た来場者には、印象に残る品を渡す意味があります。

ただし、全員へ配ると費用だけが増えます。担当国、購買時期、想定数量を聞いた相手に絞ると、後のメールが書きやすくなります。

社内基準では、低価格帯より単価を上げる代わりに、渡す条件を二つ決めます。価格質問が出た、または次回連絡の許可を得た相手に絞ると使いすぎを防げます。

  • 渡す相手: 価格、納期、仕様を聞いた担当者
  • 目的: 帰国後メールの接点を残す
  • 残す情報: 製品名、数量感、導入時期、決裁者
  • 社内基準: 名刺と具体質問がそろった相手へ渡す

高価格帯で絞る商談先

高価格帯のノベルティは、既存顧客や具体案件のある相手へ限定します。商談の中身が薄い相手へ渡すと、費用に対する説明が苦しくなります。

渡す前に、次回提案、サンプル送付、見積提出のどれにつなげるかを決めます。品物の印象より、次の接点が決まっているかを確かめます。

社内基準では、営業担当が名前を覚えて説明できる相手だけにします。上司へ報告する時に、なぜその相手へ渡したかを一文で書けることを条件にします。

  • 渡す相手: 既存顧客、決裁者、具体案件の担当者
  • 目的: 次回提案や面談日程を自然に残す
  • 残す情報: 商談金額、提案時期、社内同行者、約束した資料
  • 避ける相手: 名刺だけで製品関心が分からない来場者
  • 社内基準: 次の面談や見積提出へつながる相手に限定する

展示会固定ページとのつなぎ方

出展準備の確認先

海外展示会への出展では、ブース、準備、会場対応など出展全体の流れを扱っています。

ノベルティは、その中の一部です。ブース設計、通訳、資料、サンプルと並べて考えると、予算配分の優先順位が見えます。

前提合わせで見る予算

海外営業は前提合わせの考え方を使い、ノベルティも配る前提をそろえます。

誰に何を渡すかを決めないまま発注すると、配布品が余るか、肝心な相手に足りなくなります。価格帯、数量、渡す相手を先に分けます。

  • 来場者全体向け: 軽い品、数を多めに用意
  • 見込み顧客向け: 製品と関連する品、商談メモと連動
  • 既存顧客向け: 感謝を示す品、次回提案とセット

現地スタッフへ渡す配布メモ

現地スタッフや通訳に任せる場合は、配布基準を短く渡します。口頭だけで伝えると、来場者が多い時間帯に判断がぶれます。

配布メモには、渡してよい相手、在庫が少なくなった時の優先順位、名刺の残し方を書きます。ノベルティの箱に貼れるくらい短い形が使いやすいです。

  • 低価格帯: 足を止めた来場者へ広く配る
  • 中価格帯: 製品名、数量、時期を話した相手へ渡す
  • 高価格帯: 担当者が直接対応した相手だけに渡す
  • 在庫不足時: 既存顧客、見込み案件、一般来場者の順に残す

名刺後フォロー質問リスト

名刺の温度感を分ける質問

ノベルティを渡した相手は、帰国後に同じ扱いにしません。名刺の裏やCRMに、次の一手が分かる質問を残します。

質問は多すぎると会場で止まります。短い質問で、購買時期、用途、決裁、次回連絡の許可を確かめます。

  • どの製品に関心がありますか
  • 導入時期は決まっていますか
  • 価格表と仕様書のどちらを先に送りますか
  • 次回連絡はメールとオンライン面談のどちらがよいですか

帰国後メールの分け方

フォローは早さだけでなく、送る内容の一致が大事です。低価格帯のノベルティを渡しただけの相手へ、いきなり詳細見積を送ると重く見えます。

中価格帯以上を渡した相手には、会場で話した内容を一文で戻します。ノベルティではなく、商談内容を思い出してもらうためです。

  • 軽い接点: 来場御礼、資料リンク、質問受付
  • 見込み先: 会場で聞いた製品名、価格条件、次回提案日
  • 既存顧客: 面談御礼、追加提案、社内確認中の点

予算報告へ残す数字

展示会後の社内報告では、配布数だけを書いても次回予算につながりません。価格帯ごとの配布数と、その後に送ったメール数を並べます。

商談化した相手が少なくても、どの価格帯が次の面談につながったかが分かれば改善できます。次回は配布品の数ではなく、渡す相手の基準を直せます。

  • 低価格帯: 配布数、名刺あり数、資料請求数
  • 中価格帯: 具体質問数、見積依頼数、面談希望数
  • 高価格帯: 既存顧客面談数、次回提案数、同行依頼数
  • 次回改善: 余った品、足りなかった品、渡す基準

展示会ノベルティは、配布数ではなく商談後の動きで価値が決まります。価格帯を分け、渡す相手を決め、名刺後フォローまで一緒に設計します。

小さな配布品でも、顧客の関心と次の連絡が残れば、帰国後の営業が動きます。予算は物の豪華さより、商談につながる相手へ寄せます。