中東で日本のスイーツが大人気に~市場拡大の大チャンス到来
世界中で日本食のブームが続いています。
中東のドバイでも日本食がブームになっていますが、いわゆる寿司、てんぷら、テリヤキといった日本食とは様子が違います。
今、ドバイでは日本のお菓子がブームになっているのです。
ドバイは中東のハブ、アジアで言えば香港やシンガポールのような都市です。
もともと日本の工業製品の人気は高く、信頼を勝ち得てきた市場ですが、今度はお菓子。
ドバイでブームが起こっているという事は、中東全域、アフリカまでもその影響が拡散する可能性を秘めています。
実際、ドバイのスーパーマーケットには、ポカリスエットなどの日本の飲料水がたくさん売られています。
飲み物だけではなく、大人気なのが日本のスイーツなのです。
ナツメヤシなどもたくさん売られています。
日本のお菓子を店頭に飾る際は、風呂敷を使ったり、木箱使ったりと、日本らしさを演出するなど、売るための工夫もしっかりとなされています。
このブームの中、日本のお菓子ブランドがアラブに出店し、躍進を続けています。
現地に代理店を置き、そのブランドのお店として展開するブランドもあれば、原料を輸出する企業まで様々です。
ドバイの街中には、日本風のパン屋さんまでできています。
焼きそばパンやカレーパン、アンパンまでが売られています。
これらもなんちゃってではありません。
日本のパン屋さん同様に、自分でトングで取ってレジに行くスタイルはもちろん、焼いている職人さんも日本人なのですから驚きです。
日本のパンは種類が豊富で、お店に入るだけで楽しくなりますよね。
品質も高くて美味しいとなれば、海外に出て行く事は何ら不思議はありません。
ドバイの食品見本市には、たくさんの日本企業が出展してます。
東南アジアで日本の食品メーカー、商社同士が激しい競争を行っているのに対し、中東はまだブルーオーシャンのようです。
日本産の果物なども盛んに売り込みが行われ、中東のバイヤーもビジネスチャンスを感じています。
周辺国からたくさんの人がドバイに集まり、マッチングが行われているのです。
珍しいところでは、アイスクリームもPRされています。
このような食品の生産者は、決して都会にある大企業というわけではありません。
地方の中小企業なのです。
地元の契約農家から素材を仕入れ、地元の工場で一つずつ加工し、国際市場に販売しているのです。
大きな企業だけが大量生産をして輸出をするという時代は、もうとっくに終わっているのです。
ドバイは、暑い日は50度を超えます。
日本のさっぱりした味のアイスやスイーツ、フルーツが、富裕層だけでなく中間層の人たちに浸透する時代が、すぐそこまで来ています。