ユーロ圏の景気は思ったほど悪くない?~本当の姿は・・・
欧州は景気が悪い、ユーロは危機という思い込みがあるような気がします。
ですが、実態はそうでもありません。
地域によるようです。
ユーロ圏の2014年10~12月期の実質GDPは、前期比年率+1.4%です。
低成長ながら、着実に前に進んでいる状態なのです。
もちろんけん引しているのはドイツです。
雇用も底堅く、原油安も個人消費を後押ししています。
企業マインドも回復傾向で、特にサービス業で大幅に改善しています。
製造業ではややペースは落ちるモノの、スペインやドイツでは良い方向に向かっています。
ただ、ニュースで騒がれている欧州危機、いわゆる南欧諸国の過剰債務問題がありますので、この先どこまで回復していくのか、設備投資が拡大するのかは不透明です。
欧州でも、原油安がこのまま続けば個人消費はこのまま改善していくことが見込まれます。
ただ、原油安は一歩間違えると様々な商品の価格下落を招くため、家計にデフレマインドが根付いてしまうと日本のように個人消費の先送り傾向が出てしまう恐れもあります。